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Independent Living Program - Wayfinders @ カリフォルニア州立大学フレズノ校 私見

フレズノに行くまでの私は、「もう来年からは、息子はあそこへ行くんだ」というくらいの気持ちでした。

でも、実際に訪れてみると、いくつかの懸念材料がフツフツと沸いてでてきます。

1) 精神的に子供である息子が、大したガイダンスもない(私がいない)ところへ行ってやっていけるだろうか?

ツアーや面接でも何度も言われていたことですが、「私たちは監視はしませんし、すべての事柄は本人の決断に任せます。それにより失敗したり、大変なことになっても、それは自分が招いた結果として対処してもらう」というのが、基本的なスタンスなんだそうです。

基本的には私はこの姿勢には賛成です。障がいがあったって、息子はいつかは自分で決断し、行動しなくてはいけないし、失敗も辛いことも経験したほうがいい、とは思います。

でも、アメリカの大学ですから、お酒にセックス、果てはドラッグまで、いろんなことに触れる機会も誘惑もあるでしょう。息子もテレビや映画を観ていますから、そういうものがあることは少しは理解していると思います。でも、なにかやったときに、どうなるか、という先まで理解できているかどうかは疑問なのです。ある程度のガイダンスというか、モニタリングは必要なんですよ。彼には、なにが「危険」なのか、ことがわかっていないこともありますしね。

経験して失敗して、やり直せることならいいのです。やり直せないような失敗をきちんと理解ができてないがゆえに起こしてしまった場合、それに責任をとれる能力や覚悟が息子にはあるのか、というのが心配なのです。例えば、女性を妊娠させてしまう、とか。そういうことって誰にでもあり得ることですよ、でも、それに対して責任を取る力というか、能力が彼にあるか・・・。相手のあることであれば、さらに問題は難しくなってしまいますし。

息子が離れてしまうことで心配になっているというよりも、実際にいろんなことをシュミレーションし始めて、自分のなかで「おい、おい」大丈夫か?って思い出してきているんだと思います。

2) いまだにセルフチェックができない

つい先日もあったのですが、手の甲がしもやけのように赤くなっていて、ついにはあかぎれのようになっています。どうしたのか聞いてみると、しばらくガサガサしていたんだけど、数日前からかゆくて、じぶんで掻き過ぎて傷になってしまったというのです。その時点でローションのようなものをぬったようなのですが、もうローションの力で回復するレベルではなくなっています。

早速家にある一番保湿力の強いクリームを渡し、お風呂のあとにたっぷりつけ、そのあとはそのまま一晩おくようにいいつけます。一度言われたことは守れる(特に自分の利益と合致するばあい)こですので、それを1週間くらいつづけましたら、回復してきた様子です。

手の甲の赤いかゆみ、なんて大したことないですが、このように何かが起きても大事になるまで気づかないのか、なんとかしようとしない・・、これは身体のことだけではなく、仕事のことや、人間関係についてもそうなんです。私が一言、「どうしたの?」とチェックすることで、露呈する・・・。じゃ、私がいなければ、どうなるのさ? フレズノ行けるんかい?っていうところなのです。

3) ベイエリア(私の住んでいるところ)から遠い、すぐにはいけない

上の1)と2)は、フレズノがここからとても近かったらさほど問題にはならなかったのかもしれない。週末にちょっと会うだけでも、だいぶ様子はわかりますからね。でも、こんなに離れていると、多くても一か月に一度行けて上等・・でしょうから。だから、見学に来ていた人もあのあたりの人が多かったんだよなぁ。(今更感アリ)

4) もしかしたらベイエリアから引っ越すかも

ここ数年、夫と話し合っていることなのですが、私たちの拠点をベイエリアからどこかへ動かすかもしれないんですよね。そうなると、わざわざフレズノに行かせる意味があるか、どうか。

こういうトランジションサービスというのでしょうか、大人になって住み込みでいくようなプログラムをみにいくと必ず言われるのは、「卒業生は結構な割合で、この土地に残っています」という言葉。そうか・・、それは友達やら仕事やらみつかったら、そのまま居たい・・って思うか。 そういう情報があればこそ、カリフォルニアから引っ越すんであれば、フレズノは wise choice なのか?・・とね。

4) フレズノは暑い、のと田舎

これはおまけ程度の懸念なのですが、息子は無類の暑がり。フレズノは暑いですから、あの人的にはあまり適した土地ではないかな、と。あと、日本人の血が強く出たのか・・、食に関してうるさいのですよ。とにかく、ファンシーな美食が好きな息子。フレズノ・・・ 難しそうだな、と。


なんにおいても、パーフェクトなものなんてないとは思います。でも、息子の将来を大きく変えることになる、このステップ。今まで下してきた決断の中で、一番といっていいほど難しい決断だろう、と思われます。

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by spnd_ca | 2020-02-05 05:47 | ヤングアダルト (高校から~)