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障がい者の Me Too

ハリウッドから始まった Me Too。日本で育った私は、アメリカで育った女性に比べると、少し寛容すぎるところがあるかもな、と思います。

女性だったら、誰でも一度くらいは「あれ、これもしかしたら?」って思う経験あると思うのですよね。そのラインって、アクションを起こしてきた相手にもよるし、状況や関係性によっても違う。いろんなことを判断することに特に難しさを感じない人でも悩むことがあるくらい、曖昧なラインであることも多いと思うのです。(もちろん、これは明らかに!というのもありますが、多くのハラスメントはぎりぎりラインってのが、多いのではないかな。)

障がいといってもいろんなタイプがありますので、そういうラインを見極めることがさほど難しくなくできる人もいるでしょう、でも、私の息子のような障害を持った人にとって、見極めるというプロセス、とても難しいのです。

disabilityscoop に、Goodwill Settles Harassment Claims For Workers With Disabilities という記事が載っていました。Goodwill が運営しているジョブトレーニングを行う会社が派遣していた先で、セクシャルハラスメントがあった、という内容なのです。障がいを持った人を対象にしたトレーニングですから、派遣する先もそういう背景を理解して、考慮してくれる場所であるはずなのに、この有様。苦情を言っても、受け入れてもらえなかった、というコメントもあったり。(話はそれますが、やはり、Goodwill には私はよい印象を持つことができません。これまでも、障がい者をひどい低賃金で働かせていたのに、団体を経営しているマネージメントは何千マンも給料として受け取っていたとかいう、ニュースがあり、私には「よいことをしているフリをしているヤクザ以上に悪いやつ」にしか思えないのです。なので、私はドネーションもよっぽどのことがない限り、Goodwill にはイキマセン。)

実は、息子も、もしかしたらハラスメントを受けていたかもしれないのです。勤務しているスーパーのマネジャーは、とても働き者でエネルギーのあるよい人のように私には見えたのですが、どうもスタッフに対しての言動に問題があるらしく、スタッフ達が属している組合に苦情がでていたようなのです。そのうちの一人が、そのマネジャーが息子に対して、差別とも思えるひどい言い方をしていた、という密告?があったと、組合の代表から連絡がありました。たぶん、本当に息子はハラスメントを受けていたのだと思います。(この場合は、パワハラですね。)でも、彼自身にはそんな印象はない。

その原因として考えられること:

  • 職務内容について注意されているのと、差別のような言動の違いがわからない
  • 上の立場の人の言うことを疑問視しない癖がついている
  • だいたい言っている内容をあまり理解できていない


ハラスメントを受けていることを認識しない限り、自分を守ることはできないわけです。私の息子のような障がいを持った人たちは、自分で自分を守ることができないことが多々あるのです。外部からの目をいつも必要としているわけです。


こういう状況に陥ると、またまた将来が心配になってしまうのです。


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by spnd_ca | 2018-05-12 06:07 | 障がい者 コミュニティー