人気ブログランキング | 話題のタグを見る

働くということ、社会でのインクルーシブネス

学校へ通っているときは、インクルーシブ(障がいのない子供と同じ環境で教育を受けること)の環境はとてもよいと思っていた。息子の場合は、インクルーシブの環境で教育を受けることには限度があったので、あまり機会はなかったけれど、それ自体はとてもいいことだと私も思っていた。

今、息子はインクルーシブな環境で仕事をしている。障がいがない人と同じ職場で、同じ仕事の内容をこなしている。給料も同じだし、会社から受けるベネフィットも同じ。

昇進を受けることになり、新しいポジションへ移動して、障がいのある彼とそうでない人の差が顕著に出てしまった。一見簡単そうにみえる作業には、すばやく判断する能力、手足を軽快に動かすこと、身体を上手に使い怪我をしないように作業すること、周りの状況を把握して行動すること、という彼にとって難しい作業が山盛りだった。もちろん、彼にもできるのである。ただ、それは素晴らしいトレーニングと、何度も繰り返して練習・習得する機会があってのこと。3年くらいゆっくり成長させてくれるのであれば、そこそこの出来上がりにはなると思う。だが、そんな機会は特別な環境でない限り、社会では与えられない。

マネージメントにかけあって、トレーニングを受けところまでは行き着いたが、そろそろ次のステップを考えるときにきたようだ。とりあえずは前のポジションに戻り、彼の働きやすい環境を整えてあげること。まだまだ若い彼だから、新しいゴール、新しい次のステップに向かっていけばいいと思う。

これまでだっていろんな壁にぶつかってきた。
でも、壁にぶつかって、一歩後ろに跳ね返されて、違う方向を向いて、また隙間をみつけて前に進めばいい。

にほんブログ村 海外生活ブログ サンフランシスコ・ベイエリア情報へ にほんブログ村 子育てブログ 知的障がい児育児へ
by spnd_ca | 2018-02-08 05:06 | ヤングアダルト (高校から~)