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知的障害がある児童への差別

ども、お久しぶりです。

息子がキンダーに通っていた頃、同じクラスの子供達は午後も残ってなにか先生と一緒にアクティビティをしていたことを知った。どうも、先生とキンダーのクラスの生徒のほぼ8割ぐらいで、みんなで遊んだりしているような感じだった。

私が息子のクラスを見学に行った印象では、我が家の息子はお勉強というエリアでは他の子供達に比べとても遅れてるようにみえた。それなのに、彼はそういったアクティビティには参加できず、お勉強ができている子供達が、午後からも先生の指導を受けている・・ということに疑問を持った。

そもそも、学校というのは勉強を教わる場所なのであるから、勉強が出来ない子を助けてくれるべきなのではないのか?と、そのころのナイーブな私は思っていた。

それに、午後も残っている子供達の母親はほぼ専業主婦か、働いていてもパートタイム。子供達を預ける必要もない人ばかり。一方、私といえばその頃はもうすでにシングルマザー。フルタイムで働いていたため、障害があろうがなかろうが、午後の6時まで面倒を看てくれる場所を探さなくてはならなかった。さすがのベイエリアであっても、障がい者専用のケアの場所は限られていて、息子には申し訳ない・・・と思いながら、学校に付属のアフタースクールケアに彼を預けていた。そういう背景もあって、午後のアクティビティに参加できたら・・・という気持ちはより一層強かったのだと思う。

どのような経緯だったかは忘れてしまったが、学区の方に、息子も参加できないか?と打診してみたのだが、「お宅のお子さんは自閉症ではないので、あのアクティビティに参加できることはできません。」といわれてしまった。

今の私であれば、専門家の診断を得るとか、IEPをリクエストしてなんとかお願いする・・・とか、やったのであるが、その頃の私は、「あーそうなんだ、仕方ないな」とすんなり悪いニュースを受け入れてしまった。

今思えば、あれはある意味、差別から・・・だったのだな、と思う。これまでも、何度かそういうことをはいてのたまう専門家がいたが、綺麗ごとをはずしてキッパリ説明すると、「能力(ある程度の知的レベル)がないやつに、教えても仕方ない」ということなんだと思う。

私の脳には、「知的障害=学べない」という認識がなかったため、そういう風に考え付くひとのことを理解できなかった。でも、長年、このフィールドに関わっていると、どんなに思い込んでいたことでさえ、ある日「あ、あれは・・・」と思うことがあるのである。

何かの本かなにかで読んだのだが、ダウン症の子供には物を教えない、というのが昔はあったのだが、最近はそういう考え方が変わってきている、というようなくだりを読んだことがあった。 これはダウン症に限らず、知的障害を持っている人、ということなんだと思う。教えても理解できない人に、労力やお金を割いても仕方ない・・ということだろう。

もちろん、私は、息子のような障害がある人に物を教えることが、どれほど根気と忍耐を必要とするか、わかっている。覚えたこともあるときふっと忘れてしまうし、昨日すいすいできていたことが、今日何にもわからなくなっている(最初はフリをしているとしか思えなかった)ということがあるのであるから、教える人のモチベーションがそうとう高くない限り、そのパワーを他のもっと打てば響く人に使ったほうが効率いいな・・・ということになるのはわかる。だが・・・・である。

(こんなことを書いてしまうと、人気ブロガーなら炎上しそうな発言だが)正直、障害を選べるのであれば・・・、五体不満足の乙武くんのほうが、よっぽどいいな・・・と思うこともしばしばあった。知能に障害がなければ、身体の不自由さなどはカバーできることが多いと思う。(ホーキンス博士だって、乙武くんだって、身体が不自由だって、女たらし。人生を謳歌しているようにみえるが・・な。) 同じ障がい者というくくりでは、どうも不公平な気がしてしまうのだけど、乙武さんとかはそうは思わないのだろうか?もちろん、ホーキンス博士も乙武さんも、障がい者ということだけではなく、能力が高い人ですから、そこと息子を比べても仕方ないのですけどね。でも、例としてわかりやすいかな・・と。

自分の子供が差別の対象になる人だというのは、なかなか受け入れにくいものです。自分の子供には幸せになってほしい、って思いますからね。息子の場合、全くわからないということでもなく、なんとなくわかってしまうレベルであるが故に、かわいそうなこともあるのですよね。息子は本当に昔から、枠には入りきれず、いつも溝にはまるタイプ。他の人と同じであるほうが、楽なことが多いのにな。。

今日は、ほぼ愚痴ですな。

こんなたいしたことないブログにも、訪れていてくださる方がいらっしゃるようで、どんな形で障がい者コミュニティーに貢献できるか(おおきくでたな)わかりませんが、少しずつでも続けていこうと思います。

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by spnd_ca | 2017-03-21 15:27 | 学校 School District