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シカゴで起きた障害者のティーンへの暴行事件

アメリカでは、ここ数年"Black lives matter" という市民運動が活発になっている。

ソーシャルネットワークの広がりで、白人の警官が、黒人(犯罪者とも限らない)に対し不平等な扱いをしていたり、不必要に攻撃する(被害者が亡くなっているケースもいくつかある)ような場面をフェイスブックや youtube に周りに居た人などが投稿し、それがもとで抗議活動が広まる・・ということが何件もあった。

今回のケースは、その逆のパターン。黒人の若者達が、障害を持っている白人男性を誘拐し、暴行を加える様子をフェイスブックにライブで動画を流した、というもの。

メディアでは、動画の中で、黒人の若者達が、"Fuck Donald Trump" といったとか、"Fuck White People" といったことを問題視しているようにもみえたが、私が恐れるところはそこではなく、弱い立場の人間に虐待を与え、それをなんとも思わず、感じずに、ライブで動画を流せてしまうような人間の心だ。

もしも黒人に生まれ、必要のないところで差別を受けるという経験をしているのであれば、それをどうして自分よりも更に弱いところにいる障害のある人に危害を与えるのだろう?自分が差別された経験を持っている人であれば、その痛みがわかる立場の人間であるはずなのに。

動画の中では、ナイフで頭を切りつけて、頭蓋骨がみえている様子を笑ってカメラで写している様子もあった。もうここまでくると病気としか思えない。4人も大人の人間がいて、それを継続してしまうこと、そういう人間を育てている社会は、本当に恐ろしい。

私の周りにいる人間など限られた数しかいないけれど、自分が出会う人、道ですれ違う人、お店で助けてくれる人、ゴミを収集してくれる人、すべてのひとに尊敬をもって接し、温かいこころで対応すること。それを心がけて生きていきたいと思う。そうすることで、一瞬の間でも幸せな気持ち、温かいこころを社会の中に増やせたらと思う。それくらいしか私にはできないが、何事もまずは自分からであると思うから。

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by spnd_ca | 2017-01-07 03:52 | 私のため息